東大寺南大門前の老舗奈良漬店
【第5回】森奈良漬店の今昔ものがたり
明治2年(1869)に創業した森奈良漬店。創業当時から東大寺への参詣客を主として、明治・大正・昭和・平成・令和と、5つの時代を5代にわたって守り継いできました。そんな老舗奈良漬店には150年以上の様々な歴史が詰まっています。今回は、森奈良漬店が歩んできた長〜い歴史の数ページをご紹介します。
初代・タツさんが高畑町の八木酒造から酒粕を買って粕漬を売り始めたのが始まりと言われている森奈良漬店。現在は東大寺門前に店を構えていますが、創業当時は東大寺境内の眞言院(東大寺ミュージアムの北側)の近くにお店がありました。
輸入野菜や食品添加物で低コスト化・効率化を図るという時代の変化がありましたが、創業以来の品質と風味を守り続けるのに、そうした情報は必要なかったのです。
漬樽を陶器からプラスチックに変えたり、商品を小分けパックや簡易包装にしたりなど、時代に応じて必要な変化はありますが、森家が作る奈良漬自体は150年間、基本的に変わることのない品質と味を作り続けています。
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