HOME > 発酵の歴史 > 【第3回】奈良漬のお野菜
前回までは奈良漬にかかわる歴史の話をしました。少しでも奈良漬に興味をもっていただけましたか?
ところで、「奈良漬」とひと口に言っても、漬けられている野菜は様々で、私たちのお店でも10種類以上の野菜が漬けられています。
今回は奈良漬に使われるお野菜の“へぇ~”なお話をお届けします♪

奈良漬と言えば?の野菜

奈良漬に使われる野菜の中で最もポピュラーなものと言えば、「ウリ」です。ウリは、奈良漬の歴史の中でも古くから漬けられているものです。森奈良漬店でも創業当初からウリを漬けていて、現在は白瓜と隼人瓜の2種類を使っています。  なぜウリなんだろう…?と調べてみたところ、奈良は古くからウリの産地とされ、平安時代には「黄瓜御園」という朝廷に献上するウリ畑があったと言われているそうです。ウリの原種自体は縄文時代から食べられていたと考えられているので、当時はとてもメジャーな野菜だったのかな…?

奈良漬になる野菜の共通点は…?

私たちのお店で漬けている野菜は、白瓜、キュウリ、大和三尺(キュウリ)、スイカ、ナス、隼人瓜、スモモ、ヒョウタン、ショウガ、金時人参、セロリ、関白大根の12種類。多種多様な野菜が漬けられているように見えますが、実はある共通点があります。皆さんはわかりますか?
野菜たちが奈良漬になるためには最初で最大の試練があります。奈良漬は初めから酒粕に漬け込むわけではなく、その前に「塩漬け」という工程を経てから酒粕に漬けていきます。 「塩漬け」を紐解くと、塩に漬けることで、野菜の細胞から出る「浸透圧」と呼ばれる働きで水分が吐き出されます。そうすることで、腐敗菌の活動を止め、長期保存ができます。

(詳しくは私のブログをチェック♪ https://www.naraduke.co.jp/blog/

つまり奈良漬に使われる野菜は、この塩漬けの工程をクリアする選ばれしものたち。ウリ科の野菜やナス、ダイコンなど、繊維質のものが奈良漬になることができるのです。残念ながら、イモ類などのでんぷん質の野菜は塩漬けの段階で形が崩れてしまうので奈良漬にはなれません…。

奈良漬で四季を感じる?

余談ですが、野菜たちが奈良漬になる前の、工場内でのお話。奈良漬工場には季節ごとに野菜が入荷されてくるのですが、塩漬けまでの間、野菜それぞれの香りが工場内に広がります。夏にはみずみずしい、実の詰まったウリやキュウリの青い香り、秋冬にはずっしりと重たいニンジンやダイコンのそれぞれの素材の香り。奈良漬で四季を感じるのも1つの楽しみ方かもしれませんね。
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