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奈良漬のビジュアル・茶色!ー抗酸化作用と奈良漬の関係

前回の記事をご覧いただきありがとうございます。
独特の茶色は、長期熟成の過程によるメイラード反応によるメラノイジンという物質だとお伝えさせていただきました。
今日はそのメラノイジンの驚くべき効果、抗酸化作用についてお話します。

抗酸化作用というと、女性の美しさに関連することのように思い浮かばれるかもしれませんが、日々の生活を送る皆さんに是非!注目していただきたい作用です。

この抗酸化作用を理解していただくには、まず知って頂きたいことが活性酸素のこと。(ちょっとマニアックなお話になるので、結論までスクロールしてもらっても大丈夫です笑)

【活性酸素・抗酸化作用について】
釘が酸化して茶色く錆びる、リンゴが酸化して茶色く変色するのと同じで、人間のカラダも活性酸素によって酸化します。
活性酸素とは、「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」のことで、殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも攻撃(酸化)してしまいます。
カラダが酸化すると、カラダの老化や血管の老化、肌トラブル、生活習慣病の引き金になるなど、さまざまなトラブルの原因になります。

活性酸素によって酸化を抑えることを「抗酸化」と言い、体の中を錆びつかせない(酸化を抑えること)、活性酸素から体を守ることを「抗酸化作用」と言います。

人の体では酸化を抑える「抗酸化酵素」がつくられていますが、その量は加齢とともに減少しますので、食べ物から抗酸化作用のある栄養素をとっていくことがポイントになります。

要は、この抗酸化作用を意識したお食事すると、疲れにくいカラダを作ることにつながります。
疲れにくいカラダは、パフォーマンスを下げないのでカラダもココロもふと軽くなることに気付くことができます。

抗酸化作用のある食べ物は、代表格のビタミンA・C・E、ポリフェノール/アントシアニン(ブルーベリー、赤ワイン、紫芋) カテキン(緑茶)大豆サポニン(大豆、納豆、豆乳、おから) クルクミン(カレー粉)にもありますし、奈良漬などのメラノイジンが含まれた発酵食品にもその作用があります。

身近な食品や食材は1つの種類にこだわらず、いろんな種類の食べ物から、長く続けられることを見つけていくことがとっても大切。
あんまり難しく捉えないで、自然な形でお気に入りの食材と出会えますように。

次回は、これからの時期によくご質問をいただく、土用のうなぎと奈良漬の関係についてコラムします。今年の夏も元気にすごせますように♡

 

森奈良漬店 5代目・森 麻理子

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